2020年11月24日火曜日

クリスマスの飾り付け

 クリスマスの飾り付けをしました。






黒板のサンタクロースたちは、パーテーションにはってある動物たちと同様に木を糸鋸で切って作ってみました。



カインズ工房で電動糸鋸を借りて下絵にそって切り、やすりをかけて最後に色を塗ってできあがりです。
電動糸鋸なんて使うのは中学生以来でしたが、まあまあうまくできたかなと思います。作っているあいだ、お店で見知らぬ子どもたちが「何を作っているのだろう」と集まって興味深そうに見ていました。飾っているときよりも作っているときの方が子どもたちにはドキドキわくわく感があるのかもしれません。
みなさんのうちでも作ってみませんか。


2020年11月23日月曜日

私が書いた自治会会報誌の作文

 先日、自治会の会報誌「さわやか」に原稿を書きました。

書いた当時は、テレビで「半沢直樹」がはじまったころだったので、それを意識した文章になっています。

ドラマの中の半沢は私と同じ慶應義塾大学出身ですし、主人公の堺正人さんは私と同い年でしたので、親近感もわきながらドラマを見ていました。

私が文章を書くことなんてそうそうないので、こちらのブログにも載せてみようと思います。

ちなみに医療とは全く関係ありません。


「面を打つ」

7年ぶりに放送された「半沢直樹」第2弾をテレビでご覧になった方も多いのではないでしょうか。大手銀行グループの社員が内部で行われる不正に毅然と戦い、「やられたらやり返す、倍返しだ」を彼の流儀・モットーに強大な悪と戦う物語です。正義感から上司の理不尽な振る舞いに立ち向かう姿に多くの共感を得ています。毅然とした半沢は、学生時代以来剣道をこよなく愛しています。正義感と道の考え、妙にマッチした高尚な趣味を持っています。テレビでも要所要所で剣道の稽古の様子が描かれています。

「面を打つ」、文字通り剣道では竹刀で面を打ちます。しかし、単に物理的に面を打っているだけではありません。気をこめて全身全霊から勇気をもって目の前の敵に体全体で立ち向かい竹刀に気をのせて打つのです。不正に対して毅然と戦う半沢の内面を表現するにはこれ以上のものはありません。ドラマの中で上司や金融庁との心理的つばぜり合いを繰り広げたあとに剣道のまさに迫真のつばぜり合いの場面が出てくるところは心憎い演出で大変見応えがあります。

しかし、ここでお話しするのは剣道ではなくもう一つの「面を打つ」です。面は「めん」ではなく「おもて」と読ませて「おもてを打つ」ことについてのお話です。

「おもて(面)」とは能で使う能面のことです。能面は木を彫って作られますが、「おもてをほる」とは言いません。面を作る人は面打師(めんうちし)と呼ばれます。私は中学のとき、夏休みの宿題で面打師に指導を仰ぎ能面を作りました。その際に「打つ」という意味をお聞きしました。

能面は木の塊に対してノミをあてがい木槌で思い切りガツンガツンと彫り上げていきます。その姿は「彫る」ではなくまさに「打つ」という言葉がしっくりきます。しかし、ノミを打ち付けている姿からだけではなく、その背景にある「打つ」部分が重要なのだと面打師に聞きました。

「能面の顔」という言葉がありますが、皆さんはこの言葉から表情がない・乏しい様を思い浮かべるのではないでしょうか。面打師は反対だと言います。能面はとても表情豊かである、例えば舞台の上で演者につけられて舞っている面は能の物語の中の喜怒哀楽を見事に表現します。反面、壁に長年飾られている面はうつうつとした心が見え隠れする表情になると言われていました。気がのらずやっつけ仕事で面を打っているときには、面から受ける嫌味・恐怖などを感じ、気を引き締めて面に向かうことを思い出させてくれるというのです。面の裏には梵字が施されています。これは単なるまじない、魔除けではなく、面の持つ力に引き込まれ、圧倒されないようにしているそうです。それほど、面には力があり、場面場面で異なる気を表現している、その能面の裏に見られる多様な表情を示す有様を「能面の顔」と称賛していたことが現在では忘れられ、今では反対の意味で使われるようになったと面打師の方は話されていましたが、真相は定かではありません。

 おもてから受ける気を受け止めて、面打師は全身全霊をもって自らの気を打ち付ける、物理的にノミを打ち込むだけでなく、心身ともに木の塊に気という息吹を打ち込むのです。面を製作する背景にこれだけの思いがはせられている能は、もともと厳かなものと感じる方が多いでしょうが、一般人が想像もできないほどの重厚な思いが能の舞台全体に込められているのです。

 剣道に話を戻しましょう。剣道でも、面を打つのに全身全霊をこめて相手を威圧していきます。私もかつて剣道をかじったことがありますが、竹刀を構えた時点で相手から受ける気合から勝負が決まる場面を多く経験しました。それほど、気は重要なものなのです。

 剣道にしろ、能面にしろ、読み方は「めん」と「おもて」で異なりますが、自らのすべてをかけて立ち向かう姿は、現代日本人が見習うべき先人の文化だと思います。ドラマの半沢直樹がここまで人気なのは、自らのすべて、全身全霊をかけて、どのような敵に対しても誠実で、自己犠牲を顧みず、右にならえの現代社会とは異質な主人公が描かれているところにあるように思います。

 私は、子どもを相手にする医者をしています。半沢まではいかないものの、少しでも気持ちをこめて子どもたちに真剣に向き合いたいと改めて感じています。

これからも楽しみにドラマを見ていきたいと思います。おすすめの番組ですよ。



長文、お粗末様でした。

2020年11月19日木曜日

気球とロケット

 診察室1番と2番の天井に気球とロケットがぶら下がっているのを見た方もいらっしゃると思います。

診察室1番の気球 カラフルできれいな気球です

診察室2番のロケット 奥にある小さな地球から飛び立っています。
これをみて先日宇宙に行かれた野口さんのことを想像する子はいるでしょうか。

これは、キャノンのホームページから無料でダウンロードできるペーパークラフトを作ったものです。完成するまでにはかなり時間がかかりました。キャノンのホームページにも10時間かかると書かれていましたが、仕事が終わって夜な夜な少しずつやっていたので1つに2週間くらいかかったかと思います。時間をかけて作っただけあって、普通のペーパークラフトよりもリアルなものになっていて、お子さんやお母さんからも好評です。私が作ったとは思われていない方も多いかもしれません。

もともとは、お子さんののどをみるときに口をあけるのを嫌がってうつむいてしまうので私がさらに腰を曲げなくてはならなく私がきついのでなんとかうまいことできないかと考えたのが天井に細工をすることでした。

はじめは天井に絵を飾ろうかと思ったのですが、立体的なものの方が子供たちが喜んでくれるのではないかと思ってペーパークラフトを作ったものです。

お子さんに「ちょうだい」と言われた時には困ってしまいました。「お父さん、お母さんに作ってもらおうねー」と言ってお母さんにふってしまったこともありました。その節はすみませんでした。

でも、お父さん・お母さんが作っているところをお子さんがみて応援し、完成したときには家族みんなで作ったんだという感覚でお子さんも喜んでくれるのではないかと思います。

キャノンのホームページにはもう少し簡単なものも紹介されていますので、お子さんとぜひ挑戦してみてください。

クリニック内が工作だらけになっていますが、私が作ったことにお母さん方が気づいて驚かれるところをみると、私はちょっとした優越感にひたって自然と笑顔になってしまいます。


キャノンのペーパークラフトのサイト https://creativepark.canon/jp/categories/CAT-ST01-0071/top.html

2020年11月16日月曜日

工作で感染対策

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、いろいろな施設で感染対策がされています。

テレビでも、演者の間に大きなアクリル板を挟んで漫才やコントをやっている姿を見かけます。

当院でも、待合室を感染対策したいと考え、この2-3か月でいくつか改良しました。

改良の際、ただアクリル板をつけたり市販のパーテーションをつけると待合室の自然な感じがなくなるので、自作でいろいろ作りました。

今日は、感染対策の紹介に加えて、私の工作をお見せします。


作ったのは、

・受付アクリル板

・特別待合室のドア

・待合室ソファの間のパーテーション

この3つです。


・受付アクリル板

受付で保護者様と会話したり会計したりするときに、アクリル板越しに話せる板を付けました。アクリル板は買いましたが、アクリル板を支えているのは私が作った木の枠組みです。ホームセンターで買った木にアクリル板をいれる溝を自分で掘って組み立てました。全面にアクリル板をつけると受付内の換気が悪くなるため、左右のはじにのみつけてあります。加えて、受付内の室温があがるため真ん中に扇風機をつける柱を取り付けました。受付の者と話されたり、物の受け渡しの際は、左右のアクリル板の前でお願いします。

足あとの前には木枠にはさまれたアクリル板があります。
右側の会計窓口にも同様のものがあります。
左側のドアは自作した特別待合室のドアです。


・特別待合室のドア

受付はいって右側に広い待合室がありますが、左側に小さな待合室があります。今までも予防接種や乳児健診の方が一般外来中に来院されたときに感染しないようにこちらでお待ちいただきましたが、ドアをつけてさらに感染防御をしました。ドアは手作りなので建てつけ悪いですが、自作なのでご勘弁ください。大きな一枚板ではなく、四角い骨組みをつくりそこに溝をほって細い板を何枚か挟み込んだつくりになっています。ドアの取っ手と上部についているレール以外はすべて私の手作りです。ドアなんて素人が作るなんて無謀かと思いましたが、なんとか形にはなって使えるものになったと思っています。

受付左の特別待合室

裏には本棚もつけました

・待合ソファの間のパーテーション

木の骨組みと、プラスチックのすりガラス様の板とベニヤを挟み込んだだけの簡単なつくりのパーテーションです。木の骨組みに自分で溝をほってプラスチック板とベニヤを入れています。どうしてもホームセンターで買った木はそっているため一部間があいて見栄えはよくないですが、患者さんからは「列車みたい」と言っていただいています。私自身ソファに座ってみましたが、両側にパーテーションがあるので他の人から守られている感じはするかなと思います。

以前の待合室

廊下が長く開放的でこれはこれでよかったです。



ソファの間にパーテーションをつけました。
列車の個室感覚を味わえると思います。


手作りの感染対策ですが、しっかりとしたものができたのではないかと思っています。

中学生以来の工作ですがそれなりにできるものだなあと自分でも満足しています。


感染対策以外にも工作したものが院内にはあります。どれかわかりますか。


2020年11月13日金曜日

野口宇宙飛行士がもうすぐ宇宙に出発します。

11月16日、日本時間午前9時27分、宇宙飛行士の野口さんが再び宇宙に旅立ちます。(先ほどまで15日と書いていましたが、延期になったようです。)
今回は、次世代民間宇宙船 クルードラゴンに日本人としてはじめて乗って半年間の宇宙生活に向かいます。

私は小学生のころ、スペースシャトルの発射を中継したテレビを見ました。あのころは、発射するたびに中継されていたと思います。
そのころの子どもたちは宇宙という未知の世界に挑むようすをドキドキしながらみていましたが、今の子どもたちはどうなのでしょうか。テレビゲームやスマホの方が興味があるのでしょうか。

今回は、宇宙服も以前のごっついロボットみたいのではなく、SF映画にでてくるようなおしゃれなものになっています。

野口さんは、スペースシャトル、ソユーズ、今回のクルードラゴンと宇宙に乗っていく宇宙船もさまざまで長年宇宙飛行士として活躍されています。今の国際宇宙ステーションの建設の段階からたずさわっているすごいひとです。年齢も55歳とは思えないアクティブな方です。

発射の様子や宇宙ステーションへの到着の様子はyou tubeで流されるようです。お子さんとご覧になられたらいかがですか。

JAXAの野口さんのミッションのページ https://astro-mission.jaxa.jp/noguchi/

2020年11月12日木曜日

鶴間公園のライトアップ

 夜の鶴間公園がLEDライトで彩られています。

一色ではなく順繰りに何色かで照らされています。

駅北口バス停のLEDのような感じです。

水道道の大きな木がLEDにてらされているのは圧巻です。

青いLEDの時は洞窟の中に吸い込まれてしまうような美しさがありますが、少しこわさを感じる人もいるかもしれません。

夜の公園なので見に来られる方は少ないかもしれませんが、いらした際にはグランベリーパークのイルミネーションだけではなくこちらもご覧になられたらどうでしょうか。





2020年11月9日月曜日

ジャイアンツの坂本選手、2000本安打達成

 ジャイアンツの坂本選手が2000本安打を達成しました。

野球をご存じでない方には退屈な話ですが、プロ野球選手として2000本ヒットを打つことは今までに50人くらいしかいない大変なことで、しかも坂本選手は日本プロ野球の歴史で2番目に若い年齢での達成となります。

30代前半で記録達成したこともすごいですが、彼はジャイアンツという日本中から注目されるチームのキャプテンとして、リーダーとしてチームをまとめあげ2年連続優勝しています。30歳前に企業でいう部長クラスに昇格してチームのことも自分のことも両面で活躍するという大変すばらしい選手です。

聞くところによると坂本選手は母子家庭で育ち、プロ野球選手になったころに母を病気で亡くされたそうです。その中で若いころから1軍選手として活躍し今回の偉業を達成する精神力は素晴らしいと思います。原監督に若いころから目をかけてもらっているのも野球センスだけでなく人間としても秀でたものを感じたのでしょう。お母様・原監督・子供のころの野球のコーチ・監督がみんなで坂本選手の応援団になることで坂本選手もそれに呼応するように成長されたのだと思います。多くの人に応援されることが人を育てるのだと小児科医としては改めて感じます。

昨日の試合では敵チームのヤクルトスワローズファンも坂本選手の偉業をたたえていたようです。こういう礼儀や心は日本人のすばらしいところですね。

今年はコロナの件があるのでなかなか野球場に足を運べませんでしたが、例年私は何回か野球場で応援しています。彼の雄姿もまた実際に見てみたいものです。

今回は、完全に私の趣味の話でした。

ジャイアンツHP

2020年11月6日金曜日

11月は、児童虐待防止推進月間です。

ここ数年、児童虐待に関する相談件数は全国的に増えています。

憂慮しないといけない状況であることは確かです。

ただ、報道をみると、児童虐待=犯罪ととらえているようなことがよくみられます。

小児科医としては違和感を感じます。


もちろん、子どもに傷をつけたり、命を奪ったり、心理的なダメージをあたえたりといったことは決して許されることではありません。

しかし、その裏にはさまざまな事情があったためにこのような不適切な養育(マルトリートメントといわれています、児童虐待よりもこちらの言葉の方が犯罪というイメージを一掃できるかもしれません)につながったわけで、犯罪ととらえて裁判にかけられても根本の要因の解決は全くされず、今後の生活をどう改善するかという問題は残ったままです。


私はかつて横浜市児童虐待防止医療ネットワークという横浜市の要保護児童対策地域協議会の下部組織で横浜市の小児科拠点病院・児童相談所・横浜市で連携して児童虐待をなんとか医療の立場で予防しましょうという会の責任者を2年ほどしていました。

その際も、虐待に対して目をそらさず積極的に発見しようという医師は多くなり、見て見ぬふりをしないで協力体制ができてきているといった点では以前よりたけてきていました。しかし、発見したあとどのようにフォローしていくかといった話になると医療から手が離れるので児童相談所や子ども家庭センターにおまかせという考えが医師には多かったです。これでは根本にメスが入らないわけで、私はこのネットワークに児童精神科の方に入っていただきなんとか発見してから親子ともに心理的なフォローアップまでできればと思ってまとめてきました。しかし、思い半ばで町田で開業したのであとは横浜の諸先生方に託しました。


家庭内での児童虐待の裏には、母もしくは父が一人で養育をかかえてしまい相談できる人がいないことが多くあります。加えて、母・父も人間ですから、自分たちの幼少期の育ちのときの思いが自分の子供を育てることでフラッシュバックしていろいろ考えさせられるはずです。フラッシュバックするものが楽しい場面ならばよいのですがつらい場面だとしたら、その思いを誰にどのように表現すればよいかわからなくなります。それが子供に向いてしまっての出来事だとしたら、今度はご両親自らに怒りが向かい自らを許せなくなり、どんどん両親は追い詰められていきます。虐待という事象を犯罪として悔い改めさせることも重要ですが、心理的なフォローが重要なのです。薬物中毒も同様に犯罪としてだけでなく治療や援助が必要と最近言われていますよね。それと同じことです。

身近なママ友でもよいですし、知り合いが嫌ならば町田市の地域子育て相談センター などに相談してみるのもよいでしょう。加えて、身近なかかりつけ医に相談されてもよいと思います。小児科クリニックは、コロナの今でこそ患者さんが減りましたが、風邪がはやるととても忙しくなって相談どころではないと思われるかもしれません。その場では相談できなくても時間を別にとって話すことはできますし、医師は医師会や市の担当者と連携があるので応援団を広げることができます。

誰かにSOSを伝える勇気がマルトリートメント(不適切な養育)を回避し、児童虐待への進展を阻止することにつながります。

また、社会全般に虐待=悪といった考えよりも、「虐待をみたら支援を」といった考えにシフトしていくことで、SOSをより出しやすい環境ができるのだと思います。


児童虐待は、決して他人事ではありません。

11月は毎年児童虐待防止推進月間ですが、11月だけではなく常に社会で考えていかないといけませんね。





2020年11月4日水曜日

イルミネーション

 夜はだいぶ寒くなりましたね。

風邪のお子さんもだいぶ増えてきました。

寒暖差も影響しているようで、体調管理には気を付けてください。


仕事帰りにグランベリーパークのイルミネーションをみました。

昨年、人工芝で覆われた大きなりすがいたところです。

あの巨大りすは今年も現れるのでしょうか。

昨年の巨大なりす


リスがロゴになっている私のクリニックとしては、ぜひとも今年も巨大りすに登場してほしいものですが。

うしろの坂になった花壇にたくさんの電球が光っています。

寒さに加えてイルミネーションをみると、もう冬になるんだなあ と思います。

鶴間公園側のイルミネーション