2020年12月18日金曜日

二酸化炭素モニターを入れてみました。

 新型コロナウイルスの流行は終わりが見えませんね。

ご年配や病気をお持ちの方々はとても気を使って生活されていることと思います。

お子さんに関しては重症化や保育園などでの集団発生はほとんどみられていないのでぴりぴりする必要はそこまではないかと思いますが、呼吸の苦しさや意識が変だったりといった見た目におかしなところがある場合は、コロナウイルスであろうと他のウイルスであろうと問題ですのでそのときは迷わず受診しましょう。病院でコロナウイルスをもらうといけないといって受診控えをする方はまだまだ多いことと思います。当院でもこの半年で風邪をこじらせて肺炎を起こし入院する方が増えた印象です。また、風邪だと思って様子を見ていた方の中に川崎病だったという方も二人いらっしゃいました。迷われるときには受診することをお勧めします。

当院では待合室の5つのソファーの横にパーテーションをたてて半個室にしたり、一般外来中の予防接種で来院された方用の空間にドアをつけて待合室を分けたりしています。パーテーションやドアで空間をわかることで、直接飛沫をあびることは避けられます。

換気をするようにと行政や報道がよく言っています。飛沫感染は直接つばや鼻水をうけてしまっておこるものですので、飛沫感染には換気だけではだめかと思います。ただ、エアロゾル化したくしゃみからウイルスが長時間部屋に浮遊してそれによって空気感染する問題については換気は有効でしょう。

当院ではこのたび換気できているかの指標に、二酸化炭素モニターを取り入れてみました。

二酸化炭素は人間が呼吸して常に排出しています。人がたくさんいる密閉空間では二酸化炭素はどんどん増えていきます。窓をあけたり換気扇をまわしたりして空気の入れ替え、換気ができていれば、浮遊したウイルスもへりますし、人が排出した二酸化炭素も減ります。二酸化炭素モニターは空気の入れ替えができているか、換気の指標になるわけです。

当院では換気扇と給気口が10台以上あります。換気扇は診療中ずっといれているのでかなり換気されているだろうと思っていましたが、実際にどうなのかを知りたかったので二酸化炭素モニターを入れてみました。

結果は、予防接種待ちで待合室がいっぱいになったときでも二酸化炭素濃度はさほどあがっていなく換気は十分であることがわかりました。

受付においてありますので興味があればご覧になってください。

今後は濃度がある一定の数字を超えたらアラームをならして窓開け換気の指標にすることにしましたので安心してご来院ください。


ちなみに最近連日溶連菌の患者さんがいらっしゃいます。抗生剤が必要な病気ですから、熱・のどの痛み・頭痛などあったら受診してください。